2014/04/01

ある日、相続が発生した。127

桜がそろそろ満開に近くなってきたこの頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
ここも長らく更新していませんでしたね。お読みになってくださっている方には申し訳ありませんでした。
ちょっと事情がありまして……わざと放置していたのですが……。

それでは続き、いってみます。



私はJ県に帰るために電車に乗っていました。
車内で電話がかかってきました。着信表示を見ると近衛不動産の名前が。
電車の中だったので、電話に出てすぐに切ろうとしたら。

すみません、緊急ですのでちょっとだけ、と言われ。
何事かと思ったら。

……実は今、平井汀子さんとお会いしている最中ということらしく。
目の前にいるのだそーで。でもってどうも、私にもの申したいことがあるらしいとかで。
まあ、目の前で言われて無視する訳にもいきませんから電話してきたんでしょうが、近衛不動産の営業さんもちょっと困ってるぽくて。

私は速攻で返事しました。

「すみません。話しても埒があかないと思いますので、書面でお願いします」

感情論で物事は動きません。特にこの手のことは感情がどーとかではなく、書類上どうなっているのかが問題になるのです。

あの土地の上に建っているモノが未登記物件であること。
築数10年を経過しており、危険であること。

この2点はガチで動かすことは出来ません。地主としてはそんな危険なものをいつまでも放置しておくわけにはいきません。もし、今回の震災のようなことが起これば、耐震工事など一切していないあの建物は瞬く間に崩壊し、近隣の方々にご迷惑をおかけするでしょう。
その際に誰がどう責任を取るのか。
平井汀子さんが全ての責任をとってくれるのなら構いませんが、残念ながらそれは無理でしょう。
だとすると、今度は地主である子供達に責任が発生することになるのです。
それは避けなければならないし、出来るだけ早くその要素は潰さなくてはいけません。

近衛不動産さんは判りました、そのように伝えます、と仰ってすぐに電話を切られました。
当然です。電車の中だっつーのw
近衛不動産さんもそれは判っていたのでしょうが、目の前で平井汀子さんがごねたのでしょう。仕方なくかけたものの、私がどう返事をするかは判っていたはずですから、即座に切ってくださいました。

そして今日。
週末はお忙しいようですので、さっき近衛不動産さんに電話を入れてみました。
どうやら報告書を既に作成してくださっていたようで……あらら。そういえば月に2度は必ず報告する義務があるんでしたね、すみません。

ですが近衛不動産の営業さんは、電話でもきちんとお話をしてくださいました。
まず1つ目。
最初に例のぼろアパートでの件を相談に行った交番から警察の方が来られたそうです。
どうやらご心配くださったようで……。自分だったらすぐに一緒に行くのに、と不思議そうにしていらしたそうです。
所轄が違うとこうも違うものか、と近衛不動産さんも驚かれたようで。いえ、近衛不動産さんはいつも近所の交番の方にお世話になっているらしく、そっちがデフォだと思っていたので、逆にぼろアパートの所轄署の態度に納得いかなかったらしいですが。

続いて平井汀子さんの件もお聞きしました。
色々聞いたのですが、まとめると……。

○平井汀子さんは地代を払う気があるらしい
○土地の固定資産税も払ってもいい(これは必要ありませんがw 何で払うと言っているのか意味が判らないw)
○生活保護がうけたい

まず1つ目。
地代は法外な請求だと仰っていたようですが、残念なことに以前に送った地代請求額は相場でございます。
あの平米で、あのサイズの建築物ということで、相場通りの金額を請求しました。
ですので、それを払って頂けるということであれば、それは別にどうぞ、としか言いようがありません。
つーか、むしろ払わない方がおかしいんですけどw
三年くらい経っていますので、遡って全てお支払い頂けるのであれば、それはそれでどうぞ?w

次。
固定資産税は、建築物については私、または子供に支払い義務はありせん。
土地の分はきっちり支払いしておりますので、これまた関係ありません。

次、生活保護ですが。
今の平井汀子さんの状態では生活保護を受給することは出来ません。
何故なら資産があるからです。

生活保護は資産がゼロでなければ受給出来ません。これは大原則です。
ですから、今の平井汀子さんには受ける資格がないのです。
今現在、おいくらお持ちなのかは知りませんが、それを持っている限り、生活保護の申請は出来ません。
資産がある場合、生活保護を申請して受給してしまえば、不正受給となりますので、それは犯罪です。
犯罪の手助けをさせるわけにはいきませんので、近衛不動産の営業さんにはその辺りの説明はしておきました。まあ、説明するまでもなくご存じでしたが。

手持ちの金がゼロになっても構わない、という発言があったそうですので、それなら遡って地代をお支払い頂き、その先の支払いが不能ということで、物件を手放すという形にすれば問題ないのでは、とお話してみました。
事実、そーなんだもんw

ですので、地代を払うということであれば、近衛不動産さんに仲介して頂き、お納め頂くということで話をしてくださいとお願いしました。
これなら仲介料が発生しますからね。近衛不動産さんもただ働きではなくなるのです。
これまで滞納している分をお納め頂き、なおかつ、これ以上は支払えないという形で物件を手放すことを前提になら、生活保護の申請は出来るでしょう。

ただし、この場合、身内がこの人の世話を一切みられないという条件がつきますけども。
まあ、普通に考えて無理ですけどね。金銭的にも。精神的にも。物理的にも。
なので、役所から連絡が来ても「無理です」と言えば済む話です。

しかしまあ、警察が来たら泡を食って出てくるというパターンを2度踏んでいるところを見ると、どうやら他にも色々とありそうですねぇ。
やれやれ。